イタチ・ハクビシン・アライグマの違いは?夜の鳴き声で分かる侵入犯の特定法

夜の正体を音で見分けるなら、足音の重さ・リズム・鳴き声の高さと、通り道の幅を合わせて読むのが早い。イタチは体が小さく(数百グラム級)、天井裏で「タタタッ」と軽い連続音、梁から梁へ速く駆け抜ける印象で、鳴きは甲高い「チチチ」「キー」。3~5cmほどの隙間でも抜け、侵入口は軒天の小穴や配管まわりの微隙に出やすい。糞は黒光りしてねじれ、先端が細く、骨や虫片を含むことが多い。ハクビシンは猫より一回り大きく(3~5kg)、歩調は「トトト…ドス」程度の中重量、梁上での滞在が長く、鼻にかかった猫似の「ミャー」「ギャッ」系が混じる。果実を好むため天井裏や屋根の同一点に“溜め糞”を作りやすく、種子が目立つ。侵入口は8~10cm級の換気口や戸袋裏の破れが典型で、甘い強い獣臭が残る。アライグマは最も重く(5~8kg)、足音は「ドタドタ」「ゴトッ」と物を動かすほどで、手先が器用なため蓋や板を外す物音が混ざる。声は「クルル」「キー」「ギャー」と幅が広く、唸り声調の低音も出る。足跡は5趾が長く開いた“手形”で、泥や粉末でくっきり残る。鳴き声の帯域で迷ったら、スマホで録音して高め・細かい連続音=イタチ、猫調の鼻声=ハクビシン、低~中音の唸り混じり=アライグマ、と暫定判定し、同時に足音の衝撃(床振動の強さ)と行動時間帯も重ねる。イタチは夕暮れと明け方に動きが立ち上がりやすく、外周の細い“獣道”を往復、ハクビシンは日没後の一定時刻に出入りが規則的で、アライグマは深夜帯に長逗留して物色する傾向がある。物証では、侵入口径が小さいほどイタチ寄り、大きい破壊痕はアライグマ寄り、果実入りの溜め糞はハクビシン寄りと読む。確度を上げるには、出入口候補に粉を薄くまいて足跡形状と“内向き/外向き”の流れを記録し、録音とセットで日付・時刻・場所をメモ化する。特定できたら対処の筋道も変わる。イタチは日没直前に強光・人感ライトで外方向の流れを作り、一方向ゲート併用で“出し切ってから”小径まで全周封鎖。ハクビシンは溜め糞点の下地を清掃消毒して臭い戻りを断ち、10cm級の開口を金網やパンチングで機械固定。アライグマは破壊力を見込んで板金補強とビス間ピッチを詰め、戸袋・屋根裏換気口は枠ごと交換も検討する。いずれも夜間の一斉封鎖で閉じ込めるのは厳禁で、複数晩の外出確認後に日中本締めが安全である。捕獲は許可制のためDIYは追い出しと封鎖・衛生に専念し、幼獣期は閉じ込め事故の回避を最優先に段階運用する。音・動線・物証の三点を揃えて“誰が来ているか”を見極めれば、最短手順で再侵入を断てる。

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カテゴリー: 生活

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